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研修講座のご案内

令和3年度 第32回 夏季研修講座のまとめ

2021年08月25日(水)更新

Google Classroomを使ったリモート授業の方法

はじめに

初秋の候、胆振管内教職員の皆様方には益々のご健勝のこととお喜び申し上げます。また、平素より胆振教育研究所の研究にあたり、多くのご理解とご協力をいただきありがとうございます。

本教育研究所では、教職員の研修への寄与と、資質向上を目的に夏季研修講座を開催してきました。今回は「Google Classroomを使ったリモート授業の方法」というテーマで講座をオンライン開催いたしました。講師には、日本工学院北海道専門学校 佐渡 新 氏 をお招きし、講座を行っていただきました。以下は、講座の内容をまとめたものです。少しでも多くの先生方にご活用いただけると幸いです。

研修講座の様子

classroom

夏休みに入り、日に日に暑さが増してきた頃でしたが、胆振各地から50名を超える先生方参加してくださる中で開催することができました。2時間を予定した講習内容でしたが、参加された先生方も、本教育研究所所員にとっても興味関心が高い内容となりました。

今回の講習会では、1人1台配付された端末を活用する手段として、Google Chrome内のClassroomシステムの活用方法について講義いただきました。様々な活用方法の中から、「課題の提出方法」「テストの仕方」「質問の仕方」「資料の確認」「共同編集の仕方」について、体験を交えながら教えていただきました。

1 課題の提出について

「スライド」を使って自身の自己紹介スライドを作成し、課題提出までの流れを体験しました。発達段階に応じて、写真撮影をして提出するなど、幅広い活用方法ができると感じました。

2 テスト

「フォーム」を使って、算数の簡単なテストを作成し、解答する方法について教えていただきました。「ラジオボタン」「チェックボックス」「プルダウン」「均等目盛」など、記述以外の解答方法も目的に合わせて選択するとアンケートなどさまざまな場面で役立てられると感じました。

3 質問

課題作成時に選択できる「質問」機能について教えていただきました。解答方法には記述式と選択式があることや、教師側の画面上で集約される様子なども知ることができました。健康観察等で活用できるのではないかと感じました。

4 資料の確認

こちらも課題作成時に選択できる「資料」機能について教えていただきました。授業で使う資料等を、この機能を使って全生徒と共有することができます。Meet上で画面共有するだけでなく、資料を共有することで、学びを蓄積できる可能性を感じました。

5 共同編集

スプレッドシート

「スプレッドシート」を使って、受講者全員が一つのシートに一斉に書き込む共同編集。この講習を受講した上で「Google Classroomの気になること」をテーマに、疑問や感想を書き込みました。書き込まれた疑問に対して、講師の先生が限られた時間の中で回答してくださいました。

画面共有

全ての課題を体験する中で、教師側の画面を画面共有していただきました。課題等を作成する手順や集約のされ方を見ることができました。両方の立場に立って見て、学べた貴重な機会だったと思います。

参加者の声

  • 受講者が実際に動かしながら、体験できるという点が、非常に良かったです。オンライン上の開催なので、コミュニケーションがとりづらいのかと思っていましたが、個別の質問にも講師の方が丁寧に答えてくださり、大変助かりました。ありがとうございました。
  • クラスルームについて使い方や利用方法などを、再確認する機会となりました。また、クラスルームの課題や質問、共同編集の部分で自分の知らないことも多くあり今後の活用に生かしていきたいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。
  • 使い方等を詳しく学べて良かった。講師の先生と所長の「授業の手段であることが大切」という言葉が印象に残った。いつも念頭に置いて、指導に当たりたい。
  • 今まではざっくりとした感じで把握していたものが、今回の講義で明確に把握することができた。クラスルーム自体が目的にならないよう心掛けながら、積極的に活用できるよう校内体制を整えていきたい。教員が苦手としてしまうことで、文房具となるタブレットを使えない児童を生み出さないよう、情報活用力の向上を目指していきたい。
  • 授業の中でどのように組み込んでいくのかは工夫次第だと思います。やはり、いろいろな先生方の実践集は、ほかの先生方も欲しい情報なのかと思います。
  • ICT活用は講師の先生が言っていた通り、常にアップデートされ続けるものだと思うので、勉強する機会があるとありがたいです。授業での実践例やこのような時期なので保護者の授業参観への利用なども勉強できたらなと思いました。
  • 胆振の各先生がFormsで作ったテストや、宿題用の課題など、互いに共有できるようになると、業務改善の一助になるのではないのでしょうか。各学校や先生がたの頑張りだけでなく、市町にとらわれず協力しあえる体制ができるといいですね。
  • 今回の研修講座を基礎として、その応用として、例えば授業の中でどのようにICTを活用できるのか、教科×ICTのような講座があってもよいのではないか。

おわりに

最後に講師の先生がおっしゃっていた「1年後、全く同じ方法が使えるとは限らない。」という言葉が心に残りました。だからこそ、今後のアップデートに対応できる力を身に付けることが、今求められていると思います。この講座で学んだことが、今後の授業等に活用されていくことを願っています。講師をしてくださった佐渡先生、準備にご協力いただいた登別市教育委員会の方々、そして受講して下さった皆様に心から感謝申し上げます。

 

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